電子部品に不可欠な半導体について

電子部品に半導体が不可欠な理由を理解するには、電子部品と半導体は明確にその働きが違う事を知る事にあります。これは、100個のギアや加工された金属部品を組み立て、そこに潤沢な電力があっても、この装置は全く動作をしてくれないし、まして自動でなんらかの動作をしてくれる事は無いと言う事です。しかし、能動部品のひとつであるモーターを利用すると、工夫次第で時計にもなりますし、モノを動かす事の出来る、クレーンのような機械に生まれ変われる可能性が出て来ます。更に、燃料で動くエンジンを利用するなら、自動車も作れる可能性が出て来る為、その夢は広がり、まさに私達人間の文明が生まれた時代と言う事になります。では、ここまでの文明がその後どうなったかを知っている私達は、おのずと半導体の重要性を知っているでしょう。

文明が発展したのは、電子部品と半導体の二人三脚のお陰

冒頭の説明の中の、100個のギアや加工された金属部品は、電子部品を例えたのですが、これらを受動部品と言います。次に出て来た、モーターやエンジンは、半導体である能動部品を例えたものでしたが、これが大きな両者の違いとなります。つまり何でも無かった部品の組み合わせを、意味あるモノにする役目がモーターであり、エンジンであった分けです。これは、私達の知っている電子部品、抵抗やコンデンサ、コイルを組み合わせたモノと、初期であれば真空管、更に半導体であるダイオードやトランジスタと言ったモノと組合わせる事で、通信機器が作れたと言う事であり、その結実が、ラジオ放送であり、ラジオ受信機であり、テレビの世界と言う事です。このように、モーターがあってもギヤは必要ですし、ギヤだけあっても、モーターやエンジンが無ければ意味を成さない事は、受動部品だけあっても能動部品が必要な事を意味し、それは更に高度な動作を生むのに不可欠な関係である事を意味しています。

半導体がトランジスタから集積回路へ進化して文明も進化した

私達の現在の生活は、電子部品と半導体のお陰で非常に豊になり、便利になっている事は異論の無い所です。例えば初期のパソコンは非常に高価であり、そのモニターに映し出される画像は写真では無く、小さな点で描画した図形のようなものが精いっぱいでした。更に進むと、写真と呼べるものが表示されるようになりましたが、その保存出来る容量は僅かで、そして高価な記録媒体でした。そして動画が扱えるようになり、インターネットも登場しました。インターネット上の僅かな情報にも驚きましたが、その通信料金にも驚いたものです。そして一足飛びに現代を見れば、当時とは比較にならない別次元の世界となっています。これはひとえに、電子部品と半導体の進化によって成し得た文明であり、電子部品の超小型化と、半導体の超集積化技術の結実なのです。